New Gibraltar Encyclopedia of Progressive Rock
Being & Timeは，ギター，ギターシンセ，キーボードを演奏する谷フユヒコと，ベースを担当する塚越裕からなる日本のデュオです。
谷氏は博士号を取得した心理学者であり，神戸大学の准教授でもあります。塚越氏は麻酔科医です。
でも，もしそれで『Being and Time』がニューエイジのリラクゼーションミュージックか何かだと思うとしたら，考え直す必要があります。
これはフュージョンであり，BRUFORDや，U.K.のファースト・アルバムに非常によく似ています。
どちらのバンドからも影響を受けたことが，よくわかります。
おそらく，このバンドの最も奇妙な点は，どちらのバンドとも同じように聞こえるにもかかわらず，
Bill Brufordがどちらもドラマーでしたが，このバンドにはドラマーがいません。
ドラムが無いわけではありません。このドラムはプログラムされたドラムのようですが，
高級なドラムマシンを使用したのか，コンピューターを使用したのかは不明です。
しかし，このドラムは，私が今まで聞いた中で最高のプログラムされたドラムであると言わざるを得ません。
そして，二人だけのパフォーマンスを映した YouTube 動画を見ていなかったら，
これが本物の（そして本当に優れた）ドラマーがいるバンドではなかったと私は気づかなかったでしょう。
このことにより，彼らのライブ パフォーマンス (私は，YouTubeでしか観たことがありません) が
若干ながら平坦なものになっている印象は受けるものの，
このことは，彼らのデビューCDの品質を損なうものではありません。
実際，CDは素晴らしいインストゥルメンタル・フュージョンのアルバムであり，
英国のBRUFORDやAllan Horldsworthが好きな人ならば，誰でも注目に値します。
by Fred Trafton
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